天国と地獄

【天国と地獄】自信喪失が致命傷だったという結論・・・19

甥からの暴言の仕打ちは、oさんには非常に効きすぎる過ぎる位効き過ぎた。逢うたびに「なんでこんなことになったのか」と嘆いていた。そりゃそうだろう。次期店長という希望ホープの甥にここまで酷い仕打をされたら、誰だってノイローゼにもなるでしょう。か…

【地獄と天国】実録ふつうのおっさん からだも精神もズタボロ地獄・・・18

この頃になると、さすがのいつも強気のOさんでもさすがにノーローゼ気味となった。新宿の喫茶店でいつも逢うのだが、いつも北海道に帰省するたびにおみあげをもらっていた。早口のマシンガントークの始まりだ。実家の話と店の話だった。日々悪く変化してい…

【天国と地獄】実録ふつうのおっさん。父への積年の恨みとその結果 17

甥は反省したのか?しないのか?わからないがしばらくは落ち着いたようだ。Oさんによれば、松戸のマネージャーにそそのかされて、悪い道にたまたま外れてしまったのだ。という甥が被害者であるかのような認識だった。勝手に店の物を飲み食いして宴会したの…

【天国と地獄】実録ふつうのおっさん。血縁は裏切らない?地獄への1丁目 16

Oさんに会うたびに、実弟の愚痴ばかり聞かされていた。誰にも理解してもらえない家庭内の問題。一人で問題を抱え込むとノイローゼになる危険があったので、そのはけ口として私は聞いていた。Oさんとは、社会情勢の話もしたが、ほとんどは北海道の実弟の悪…

【天国と地獄】実録ふつうのおっさん。実弟の激しいイジメで老父は家を出た。15

Oさんと弟の溝は深まり、もはや修正不可能だった。Oさんは、時折幼い頃の話をした。いつも人気の的であったOさんは、兄弟の自慢の兄だった。地元の洋服店のモデルになったことがある。弟はその兄の広告を友人たちに見せびらかしたという。昔から仲が良か…

【天国と地獄】実録ふつうのおっさん。実弟が支配する実家のDV 14

実弟は、高齢両親の離婚を企みそれを実行した。結果、田舎では非常識な珍事となった。Oさんの母は、この時は認知症の初期段階だった。実弟にそそのかされて離婚届にハンコを押してしまった。まさに実弟の意のまま。都合いいように実弟は母を手なずけた。高…

【天国と地獄】実録ふつうのおっさん。地獄への分岐点 13

●●●の経営状態はよかった。経営に長けていたというか、Oさんは経営に向いていた。大学では経営学を専攻しているわけでもなく、ただただ熱意と努力の結果だった。さらにすごいのは、開業以来赤字を出したことがなかった。そしてOさんの住居も、店の発展と同…

【天国と地獄】実録ふつうのおっさん。最高の栄誉wミシュランビブグルマン受賞 12

この時期から、●●●の経営が順調にいっていたので、●●●2号店を出そうと考えていた。そしてこの2号店の話に乗ってきたのが、生活保護の保証人になっているおばさんの息子だった。自分より年下のいとこだった。昔は家を行き来して遊んだりして楽しい経験がある…

【天国と地獄】実録ふつう人のおっさん伝 注目すべき人々との出会い 11

それから、知る限りアルバイト、社員の出入りが激しかった。時給がよかったので、応募に「明日来ます」というものの、時間がたってもまったく来ないという面接バックレが常時あったりした。面接しても、一方的な条件を言ってくる人や「自分は、焼き鳥店で修…

【天国と地獄】実録ふつうのおっさん。警察沙汰になったスタッフの顛末。 10

西新宿本店●●●に移転して順調に滑り出した。しかし頭痛のタネである、人を雇う、経営はそう簡単にはいかない。機械じゃないので、意志を持って生活があるので、イロイロな個性を持っている。この個性を売り上げにつなげるのが、オーナーの責任だ。だがオーナ…

【天国と地獄】実録ふつう人のおっさん伝 9 注目すべき人々との出会い

ネットシステムを取り入れ、自宅でのんびり監視カメラで店内を見てスタッフの動きを監視した。店内でなにか気になることがあると、直接店に電話した。監視することで店の動きを見て、バックヤード的の役割をしていた。やがて西新宿が定着してくると、さまざ…

【天国と地獄】実録ふつう人のおっさん伝 8 注目すべき人々との出会い

新店舗を探しに新宿を探した。なぜ新宿なのか?それは人口数と居住数が一番比例する場所だからだ。慣れ親しんだ場所ということもあった。商売するうえで、場所は一番重要だ。自分がその場所に愛着を持つか?持たないか?で結果が現れる。そこで西新宿を見つ…

【天国と地獄】実録ふつう人のおっさん伝 7 注目すべき人々との出会い

どこの店にもない「〇〇〇」オリジナルの焼き鳥は他にも、数多くあった。その数々がすべておいしかった。この評判が代々木界隈に行き渡り、近所に住んでいる住民や、噂を聞きつけた近所の大企業の人たちも、よくとりやに来店した。とにかく繁盛していた。や…

【天国と地獄】実録ふつう人のおっさん伝 6 注目すべき人々との出会い

代々木の半地下の店舗に、新規オープンしたダイニングキッチン焼き鳥と日本酒が飲める店「とりや」をオープンした。オープン前には、友人を集めシュミレーションをした。ただ酒と比内鶏の焼き鳥が喰えるので、腹いっぱい食べて飲んだ記憶がある。店内はカウ…

【天国と地獄】実録ふつう人のおっさん伝 5 注目すべき人々との出会い

Oさんは一種の変わった人?だった。私の普通の男子のように、女性は好き、ビデオも好きという正常な?感覚の男ではなかった。その辺を理解するのはうまく言葉が思いつかない。しかし彼の部屋でエロビデオを鑑賞するわけでもなく、ただつまらない話をぐだぐ…

【天国と地獄】実録ふつう人のおっさん伝 4 注目すべき人々との出会い

ホテルミラベルの経営者の小泉家のお爺さんには、2人の娘がいた。かつて食堂だった場所で夕食を交代で作りにくるのだ。娘と言ってもすでに50を越えた人だったが。仕事では、Oさんと社員の稲富さんにまかせっきりという感じで、仕事に関してはあまり口出…

【天国と地獄】実録ふつう人のおっさん伝 3 注目すべき人々との出会い

Oさんには、目標があった。それは、飲食店を経営することだった。新宿のビジネスホテルと渋谷にあるノーブルというホテルの2か所の掛け持ちで、ラブホテルとビジネスホテルのアルバイトをやっていた。新宿のミラベルホテルの夜勤を終えて、渋谷のノーブル…

【天国と地獄】実録ふつう人のおっさん伝 2 注目すべき人々との出会い

Oさんの経歴についてですが、北海道の美唄市という街の出身。彼の学生時代は、近所でも評判のイケメンだったらしい。痩せていた当時の写真を見せてもらったが、まあ、そういわれれば、うなずける写真だった。札幌の冬季オリンピックの女子選手との2ショッ…

【天国と地獄】実録ふつう人のおっさん伝 1 注目すべき人々との出会い

あらすじ ダイニングキッチン・焼き鳥屋○○○の元オーナー○○さんという(以後Oさん)天国と地獄を味わったふつうのオッサンの人の偉人伝です。同じことを何度も言うという癖を持つ人の人生劇場なんです。「なんだ?おまえの友人なんか興味ない!」と言わない…