【ジモティ】というクラシファイド、ジモティ仕事をやった結果 3

汗だくのからだを某スポーツセンターで浴びたシャワーは最高に幸せだった。それが屋外仕事の醍醐味というものだ。次の日横須賀基地ゲート前に出勤すると、自分一人しかいない?雇い主が来て、まてどくらせど来る気配もない?船の出航時間があるので、すでに待てないので船に乗り込んだ。そういうわけで本日は、雇い主と自分の2人だけで仕事をすることになった。

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ジモティでは、「明日行きます」とか「何時何分に行きます」とかいって置きながら、バックレるケースが多く、信用して待っていると来ないなど、常態化していた。特にこの横須賀の現場はそれが酷かった。海上自衛隊との契約で●●日まで除草するように言われているが、その契約が守られないと次の契約に支障がきたすので、1日でも早く作業を終わらせたのだ。だがこの日は、たった2人なので仕事のできる量は決まっている。この日は、雑草を集め、それを軽トラに乗せてゴミ捨て場に搬送するという仕事をやった。

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自分としては苦ではなかった。翌日は、新人ベテランの男が来た。ここまで自転車で来たというこの男は、サバイバルが好きらしく、サバイバルで危険な目にあったことを自慢していた。いい歳40代後半だが、いかにもアウトドア系の土方という印象だった。服装から靴から道具から第一印象が「この道のプロ」だった。持っている道具も年季が入っている物だった。仕事ぶりも効率よくチャッチャと済ませ、雇い主よりこの人の方がウマイという印象だった。まさに職人だった。

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時間の使い方、休憩、自分にあった仕事に進め方、効率的仕事が見事だった。だから素人の自分は一目置いていた。草刈り機も手慣れたもので、彼の仕事はキレイに草が刈り取られていた。一方の自分の仕事ぶりは、2度3度やり直しをしなければならない素人ぶりだった。この差はいったいなんだ?と思った。この差がプロと素人の差なのだ。だから雇い主も彼には一目置いていた。

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雇い主がいなくても彼がいれば仕事はできるくらい有能だった。翌日ゲート前に出勤すると新人の男がいた。少しオタクっぽい印象で、おとなしい印象だった。数日前からきている自分とプロの男とは一切会話がなかった。船に乗り込み島に到着した。この男は、どうやらドがつく素人だった。雇い主が手取り足取り、刈り払い機の準備をしてレクチャーしていた。だから作業が一向に始まらなかった。自分とプロ男は先に仕事を進めていた。ふと新人の男を見ると、突っ立っているだけで仕事をしていない?なんで?と思っていた。

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自分はかまわず草を刈っていた。燃料を交換して水分を補給して、自分なりのペースができていたのだ。機械の振動にも少しは慣れてきた。当初振動が疲れの原因でしんどかったのだ。それが慣れると疲れが半分くらいになっている。昼になり荷物の置いてあるところに行き昼休みをする。プロの男も休憩に入った。そして驚愕の展開に驚くことになる。例の新人の話だ。あの新人が立っていた理由は、蜂に刺されたからだという、それもアナフィラキーショックというもので、新人は刺されたショックで汗が大量に出て、失神していたという話だった。失神しても意識があれば倒れないものか?わからないが、自分が見た時は失神していた光景だった。

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この症状は以前蜂に刺されたことが原因で悪性化する現象らしい。そして運が悪ければ、泡を吹いて心肺停止になるかも知れない。新人の異常な状態を見た雇い主は、島にある自衛隊の施設に連れて行き、付き添ったらしい。そして船で対岸に送り、自衛隊の病院に搬送された。一時意識を失っていたようだが、落ち着いて一人で帰宅した。という話だった。昼休憩の話では、蜂に刺され自衛隊の医務室に搬送されただけは聞いていた。除草でよくある事故は、害虫もそうだが、刈り払い機でケガをするとか、小石が顔に当たるとか結構危ない機械であるし、特に蜂はどこにいるのかわからない。