【プログ】キーワードの選び方編

日常的に検索する情報の多くは、 突き詰めるとシンプルに、没個性的になります。

たとえば、「セブ島 ボホール島 行き方」 という検索キーワードを考えてみましょう。

このキーワードからうかがえるニーズは、 2つの島の移動方法を知りたいのでしょう。

であれば、

・船と飛行機があること

・所要時間

・料金の目安

・時刻表

あたりが求められている情報でしょうか。

しかし、これは調べれば誰でも分かることです。

上記の情報だけでは、他と差別化できません。

検索エンジンは基本的に情報量の多いサイトを高く評価します。

さらには、他とは違う個性のあるサイトを評価します。

同じようなサイトばかり上位表示されても 意味がないのは当然のことです。

検索エンジンとしては 検索者の利益を最優先して考えるため、 表示されるサイトの多様性も重要なのです。

しかし、検索キーワードからニーズを突き詰めると、 シンプルで(情報量が少なく)没個性的になるのです。

そのため、最短距離でニーズを満たすよりも、 寄り道をして別の情報を付け加えたほうが 上位表示されやすくなるという事実があります。

先ほどの「セブ島 ボホール島 行き方」を例にすると、 背景情報を入れるのも1つの方法です。

自分が実際に行ってみたのであれば、 そこに行った理由や一緒にいた人、その日の天気、 移動日に起こった出来事なども書いていくのです。

出発前のホテルの出来事のように、 直接的に関係ないことも盛り込むと情報量は増えます。

もちろんゴミ情報だけを増やして 肝心なニーズを満たしていないのでは本末転倒ですが、 こういった人間的な部分というか、 情報を最小限に絞らないというのはSEOの観点から効果的です。

情報量が増えるだけではなく、 他とは違う情報(個性)を付加できるため、 長期的に見ても上位表示を安定させやすくなります。

では、実際に体験していない場合のように、 背景情報を出せない場合はどうでしょうか?

資産型ブログの場合には、 そういったケースの方が多いです。

そんな時であっても、 感想を入れていくというのは1つの方法です。

ほとんどの場合に使える万能薬なので、 淡々と事実を羅列するのではなく、 あなたの感想も交えるということをやってみてください。

セブ島 ボホール島 行き方」の例だと、

・飛行機でも行けることに驚いた

・フェリーだと2時間かかるものの、 わざわざセブシティーの西側まで行くのは面倒。

どうせならマクタン島の南側にフェリー乗り場がほしい等。

ただし、この時に気をつける必要があるのは、 立ち位置で信頼を失うことです。

たとえば、あなたがFXについて書いているとして、 (競争が激しいのでお勧めはしません、あくまで例です) スプレッドのようなFXの初歩的な知識に書いた時に、 驚きを表していたらどうでしょう?

「こいつ初心者なのか」と訪問者は離れていきます。

「私もかつて、初めて知った時に驚きました」 ならいいのですが、 「こんな風になっているんですね」 では知識のなさが露呈します。

これは完全にマイナスです。

書いている内容によって、 「知らないことを調べました」というスタンスで まったく問題ないこともありますし、 「信頼できる人の話を聞きたい」という場合もあります。

セブ島 ボホール島 行き方」は前者寄りですが、 FXや投資関連は明らかに後者です。

お金に関わることを、素人から聞きたくはないでしょう。

こういった立ち位置との関連については気をつけてください。

慣れれば無意識にできますが、 最初はちぐはぐな感じがすると思います。

「読者目線で考えた時におかしくなっていないか?」 という視点でチェックするようにしておきましょう。

感想の他に、関連情報を入れるという方法もあります。

先程から使っている「セブ島 ボホール島 行き方」であれば、 セブよりボホールの方がマイナーというか、 行く人が少ない島です。

情報も限られています。

ということは、どちらかと言えば セブよりボホールの方が情報を求めている人も多いでしょう。

世間一般の話ではなく、 上記のキーワードで検索する人に限定すれば。

何しろ、ボホール島というキーワードで 検索するぐらいですから。

となると、ボホール島の観光情報とか、 食事についてとか、安全かどうかとか、 そういったことを付け加えるのです。

そこまで関連度の高い情報がない場合には、 ぜんぜん違う国の話を織り交ぜたりしてもかまいません。

「海外」という共通点で話を引っ張ってくるわけです。

たとえば、「バンコクにも野良犬がいて・・・」 という話をするような場合です。

キーワードからのニーズを素直に読み取れば、 移動方法について書けばニーズは満たせます。

しかし、それ以外の情報を入れてはいけない理由もありません。

元々、検索エンジンは検索者を 適切なサイトに誘導するのが役割です。

そして、サイトを作る人は、 別に特定のキーワードでの検索者のニーズに応じて サイトを作らなければいけないわけではありません。

資産型ブログにおいては 稼ぐという目的があって作っているわけなので 検索者のニーズを理解して集客するわけですが、 元々そこに特化した情報だけを 検索エンジンが求めているわけではありません。

ですので、関連する情報も入れてしまってかまいません。

連想されるような情報、 検索者に読まれるようなことを入れてください。

往々にして、検索する人も明確なニーズがあるわけではなく、 潜在意識をうまく言葉にできていなかったりするわけです。

そのため、彼らが求めているものは何なのか?

この視点で考えると、 喜ばれる関連情報も思いつくようになります。

慣れの部分も大きいので、 最初からうまくいかなくても焦る必要はありません。

意識してやっていれば、 徐々に思いつく頻度が上がっていきます。

意識を持っているかどうかは 目先の記事においては小さな違いでも、 今後の差は広がっていきます。

なんとなく適当に文字を羅列すればいいと思っている人と、 何のために記事を書いているかということを考えている人では 3ヶ月もすれば大きな差が生まれます。

資産型ブログを作る上で、 どちらに行くべきであるかは明白ですよね。 さらに言うと、個人としての情報を加える手もあります。

個人ブログにありがちなのは、 「今日は子供を幼稚園に送り届けてから、 天気がいいのでいつもと違う道を通ってみました。

そうしたら・・・」

のように日記のような内容を冒頭や文末、途中に入れているものです。

これは検索ニーズとは離れますが、 情報量を増やすにはありです。

個性を出すという意味でもプラスになります。

あまりにもこの部分が多いと 検索エンジンからやってきた人が去りますし、 冒頭で関係ない話をし過ぎると 中身がないと判断されるリスクもあります。

そのため、どちらかと言うと 冒頭よりは途中か最後に関係のない話を入れる方が 精読率は高まります。

また、読むのに2分も3分もかかるような量の 個人的な話をまとめて入れるのはさすがにやりすぎです。

面白くて引き込めるのならいいですが、 そうでないなら読むのをやめてしまいます。

広告が目に入っていないタイミングで。

これでは本来の目的から離れてしまうので、 個人的な話は軽く読み流せるぐらいの分量にしておきましょう。

感想とからめる形で、 過去の出来事の回想を入れたりするのもありです。

セブ島 ボホール島 行き方」の例なら、 国内外どちらでもいいので、 別の海に行った時の話だったり、 移動で苦労した経験を交えるのです。

連想ゲームの要領ですね。

こういった話を加えていくと、 自然に情報量も個性も加わっていきます。

今回の内容の根幹は、 無数のサイトから検索者のニーズに合うサイトを 見つけてくるのが検索エンジンの役割ということ、

検索エンジンは情報量・個性を求めていること、

サイトは原則として(検索エンジン側の前提として) 検索者のニーズに合わせて作られるものではないこと。

この3点です。

特に3つ目の点を誤解していると、 余計な情報を詰め込むのは検索者を混乱させるものとして、 必要な情報だけに絞ろうとしてしまいます。

しかし、その必要はありません。

たしかに資産型ブログを作る上では、 ニーズのない文章を書いても意味がないので 検索キーワードに合わせて記事を用意します。

ただ、それは我々の都合であって、 検索エンジンがそれを要請しているわけではないのです。

そのため、検索キーワードからは必要ない情報を 盛り込むことを恐れないでください。

なお、これはキーワードから読み取れるニーズを ないがしろにしていいという意味ではありません。

セブ島 ボホール島 行き方」というキーワードで来た人に、 行き方を提示しないというのは問題があります。

寄り道をしてもいいのと、 本題を省略してもいいというのは別物です。

ちなみに、情報は洗練されていることも価値です。

余計な情報が削ぎ落とされた状態です。

これは検索エンジンも分かっていて、 Googleに「1ドル」と入力すると 1ドルを円換算した金額が出てきますし、 単純な答えは検索結果を見るまでもなく 表示されるようになっています。

「富士山 高さ」で検索すると、 すでに富士山の標高が最初に表示されているように。

今後、この技術は進化するでしょう。

検索結果に答えが出ているわけなので、 いちいちサイトを見る人は少ないはずです。

そう考えると、 我々が狙うのは誰から見ても客観的で分かりやすい事実より、 もう少し個人の見解が含まれるキーワードと考えた方がいいでしょう。

と言っても、大部分のキーワードはこの条件を満たすので、 あまり難しく考える必要はありません。

■育成選手の候補を増やすという考え方

現時点では集客のための記事を書いてもらっていますが、 最終的にはすべての記事に同じ価値は置きません。

特に強化する記事を、 書いた記事の中から見つけていきます。

判断基準はアクセスの集まり方や、 今後の伸びしろです。 (詳しくは後日お伝えします)

いまいち集客できていない記事にこだわるより、 上手くいっている、あるいは上手くいきかけている記事を 強化する方が効率的だからです。

とは言え、まずは記事の数を増やさないと 強化する記事の候補が見つかりません。

現在の記事を書く行為は、 スポーツで言えば競技者人口を増やす行為に該当します。

その中から優れた才能を持った選手(記事)を見つけ出し、 育成選手のように特別な強化枠を設けて 集中的に育てていくことになるのですが、 才能を見出すには競技者人口が それなりに必要です。

5人の中から見つける才能より、 500人・5000人・5万人の中から見つけた才能の方が有望であるように。

スポーツに選抜選手や強化選手がいるように、 後々選抜された記事を強化していくことになり、 ここが飛躍のポイントになります。

まずは、着実にそのための土台を作っておきましょう。

PS. 顔文字は入れても大丈夫かという質問があったのですが、 常識的な範囲内なら問題ありません。

検索エンジンの精度が低かった時代においては よく分からない文字列が入るのは誤字と間違われたり、 スパム的な手法で情報量を水増ししようとしていると 誤解を受けるリスクもありました。

しかし、現在では検索エンジンの精度も上がり、 こうしたリスクは下がっています。

そのため、顔文字等を使っても問題ありません。

サイトの信頼性や説得力等で邪魔にならない範囲で 使いたければ使ってください。

必須ではないので、 興味がない場合には使わなくて大丈夫です。

私の場合は使いませんが、 理由は面倒なのとなじみがないというだけです。

PPS. ワードプレスのバージョンアップについてですが、 基本的に更新は不要です。

むしろ更新によって不具合が生じることもあるので、 そのままにしておく方が安全です。

ただし、自動で更新される場合もあるので、 それについては基本的に放置で。

安全性によほど大きな問題が見つかった場合以外、 最新版にこまめに更新する必要はありません。