ランナーズハイとアンチエイジ

 

そんな中、自転車やジョギング、散歩など外に出てからだを動かす機会が増えたと思います。ジムも今のところ閉鎖中です。からだを動かさないと1日1日老化していく?からだが変化していくことに気がつきます。それも悪い方に、マラソンやジョギングを行うと通常、次第に苦しさが増してくるが、それを我慢し走り続けるとある時点から逆に快感・恍惚感が生じることがある。

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この状態をランナーズハイと呼びます。この状態においては脳内にα波とモルヒネ同様の効果があるβ-エンドルフィンという快感ホルモンに満たされていることが判明しています。この内、βエンドルフィンの増大が麻薬作用と同様の効果を人体にもたらすことで起こるとされる。運動中にβ-エンドルフィンがどう働くかのメカニズムは解明されていません。

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ランナーズハイはβエンドルフィンの増大が麻薬作用と同様の効果を人体にもたらすことで起こるとされてきたが、2015年頃より内在性カンナビノイド説が浮上しました。ランナーズハイをアンチエイジに結び付けるのは早急ですが、長距離をジョギングすることにより、からだ内部から変化します。それが麻薬作用であり、麻薬作用は、アンチエイジの薬効があるのではないか?

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東京学芸大学名誉教授・医学博士宮崎義憲の行った実験では、日頃あまり運動をしない男性8人に有酸素運動の自転車こぎを30分間させた結果、運動中や運動後にα波は13.5%、β-エンドルフィンが75%増加したことが確認されました。スポーツ選手と一般人を比べてみると一目瞭然ではないでしょうか?α波とβエンドルフィンは気分をリラックスさせたり高揚させる働きのほか、大脳の働きを高め、アンチエイジング効果もある。

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いつでもどこでもできるハイ状態。このためには決してランナーズハイ状態になるまでの激しい運動をする必要はなく、1分間100mの速歩で30分程度の運動でも十分効果があるという。エンドルフィン?内在性カンナビノイド?2015年頃からの研究により、ランナーズハイをもたらせる物質はβエンドルフィンではなく、体内で生成される脳内麻薬の一種である内在性カンナビノイドに属する化学物質であるとする説が提示された。

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内在性カンナビノイドは、マリファナに含まれるTHCと同様に不安を和らげたり、痛みを感じにくくさせる性質がある。2015年のネズミを使った実験では、ホイールに乗せられ走らされたネズミにアナンダミドと呼ばれる内在性カンナビノイドが生成されたことが確認された。そのネズミを熱したプレートに乗せストレスに対する反応を観察した結果、ネズミの血中アナンダミドは増加し、熱さに反応するまでに通常より時間がかかった。

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さらにアナンダミドの受容体をブロックした実験では、長距離を走っていないネズミ同様に、熱いプレートに早く反応する結果となった。一方、βエンドルフィンの受容体をブロックしたところ、熱いプレートに対する反応には全く変化は見られず、このことからこれまで考えられてきたβエンドルフィン説は覆り、内在性カンナビノイドランナーズハイの原因物質であるとされた。

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このことから、からだに対する極度のストレスを与えることにより、内在性カンビノイド、ランナーズハイが得られる結果になった。日常においても、過度なからだへの刺激がアンチエイジに必要?と言えるだろう。刺激を加え(ストレス)緩和を交互に繰り返すことが重要です。自分のペースを守り、ランニングすることが快感ホルモンを目的とした運動です。