【プログ】とりあえず記事を書く意味

記事を書くという話をすると、 多くの人は専門家的ポジションが ベストという前提で考え始めます。

その結果、 「私はその分野に詳しくないのですが・・・」 「専門家でもない私が語ることに意味があるのでしょうか?」 という質問が出てくることになります。

しかし、ブログという個人が作っているものに、 必ずしも専門性が必要でしょうか?

それだけが求められているのでしょうか?

実際のところ、 ネット上には同じ悩みを持った人の体験記を読みたいとか、 実践者である先人の知恵を借りたいとか、 ただ単に人の意見を聞きたいとか、 そのくらいの人も多くいます。

というより、何となく検索している人が大半なので、 自分が何を求めているかも把握していないのが普通です。

ぼんやり検索し、気になったサイトを見てみる、 というぐらいの人が多いのです。

この状況において、 専門家でないことを気に病む必要はありません。

そのポジションはたしかに説得力がありますが、 必須の条件ではありません。

あなたに無理のない立ち位置に立てばいいだけです。

経験がある分野であれば、それを活かしてください。

ただ、資産型ブログの場合、 収益を生みそうなキーワードで記事を書いていくため、 何の経験もないテーマについて書くこともあります。

この場合、自分の体験談を語るわけにはいきません。

かと言って、専門的な知識もなければどうするか?

資産型ブログの場合、 こうした状況で記事を書くことがもっとも多いでしょう。

解決法はシンプルです。

情報をまとめる、という立ち位置です。

他のサイト等の情報源で調べ、 それを分かりやすくまとめましょう。

情報量を増やすこと、オリジナリティを出すことを考えると、 個人的な感想等も盛り込んだほうがいいというのは 以前にもお伝えしたとおりです。

専門家も、最初は他人から学ぶことから始めます。

直接誰かに学ぶこともあれば、 著書等で勉強することもあるでしょう。

そして、どの段階以上にならなければ、 ブログを書いてはいけないという制約はありません。

他のサイトを見たぐらいであっても、 記事を書いていいわけです。

自信を持って記事を書いてください。

一応断っておくと、情報をまとめると言っても、 引用だらけのサイトを作ろうという話ではありません。

それはSEO的にも問題があります。

ここでいう情報をまとめるというのは、 他人のサイトを見てあなたの頭の中で消化し、 それを自分の記事として書くという意味です。

当然、記事の盗用は許されません。

これは著作権の面でも、SEOの観点からも同じです。

■やってはいけないこと

検索エンジンを使って情報を探し あなたのブログに訪れた人にとって、 ネット上の情報は有象無象です。

もし権威のある専門家の意見が聞きたいのなら、 しかるべきサイトを探すでしょう。

逆に言えば、そうした裏付けが取れていないサイトは、 適当に誰かが作ったものではないかという目で 最初から見られていることになります。

この点を理解していないと、 まじめで謙虚な人ほど余計なことをしてしまいます。

たとえば、 「私は専門家ではありませんが」 「ネット上で言われているところによると」 といった自信のなさを出してしまうのです。

いちいち言われるまでもなく、 専門家と宣言されなければそうは思われません。

これは検索する側の立場に立てば当たり前の話です。

ダイエットの方法を伝えているブログが、 すべてプロの手によるものと思ってはいませんよね。

FXのサイトの多くは ファンドマネージャー等のごく一部のプロが 書いたものではないことは分かっていますよね。

そういうことです。

「ブログは個人が勝手に書くもの」

この事実を認識しておけば、 ことさらにあなたに専門性がないことを 明かす必要はありません。

暗黙の了解として共有している情報でも、 明言すると自信のなさが強調され 説得力を落とすことになります。

わざわざ大した情報じゃないことを 強調したら訪問者が離れていくのは当然のことです。

職業や資格、経歴等を偽るのは倫理上問題がありますが、 不利な情報をことさらに出す必要はありません。

余計なことはわざわざ言わない、 というのが賢いやり方です。

■キャラクター先行か、情報先行か

誰が記事を書いているか、というのを重視すると 個人メディアのようになっていきます。

対して、資産型ブログは原則として あまりキャラクターは出さずに記事を書いていきます。

情報そのものに価値があるというスタンスです。

検索されるキーワードを調べ、 それに向けて記事を書くことでニーズを満たすことができます。

もっとも、キャラクターを出してはいけないわけではなく、 出せるなら出した方がオリジナリティが高まります。

これはSEO的にも有利に働くので、 長期的に稼げるブログになりやすくなります。

ただし、キャラクターを打ち出すのは向き不向きがある上、 外部のSOHOさんに記事を書いてもらう時には (必須ではありませんが) どうしても矛盾が出てきます。

そうしたことも考慮すると、 それぞれの記事の中でキャラクターは出すとしても、 ブログとして前面にキャラクターは出さない方が楽です。

また、キーワードによっては、 あなたの持つキャラクターの属性(性別や年齢、職業等)が マイナスに働く事があります。

たとえば、生活習慣病について書くのに、 20代であることはプラスにはならないですよね。

資産型ブログの動線である、

検索エンジンから特定のキーワードでやってくる

・そのキーワードに合わせた記事と広告を提示

・その記事でキャッシュポイント(広告)へ誘導するのが最優先

という流れの中においては、 幅広く色々なテーマを扱えます。

時には女性が男性用の育毛剤を扱うこともあるかもしれません。

その時に、あえて文章の中で女性であることを明かし、 その目線で書くというのも手ではありますが、 これは特別な勝算がある時にやることです。

何のプランもないなら、 わざわざ性別がずれていることを出しても意味がありません。

この場合、性別については伏せて記事を書くのが基本となります。

ポジショニングによる影響力としては、 ざっくり分けると

・強烈な吸引力を持つ(カリスマ、高度な専門家等)

・説得力を高める(体験者、そこそこの知識がある人等)

・説得力を下げる(素人、部外者、聞きかじっただけの人)

というものがあります。

当然上位者であるほうが望ましいわけですが、 ニーズ優先の資産型ブログにおいて 全キーワードに対応して 上位のポジションを目指すのは不可能です。

それどころか、 3つのポジションのうち、 最下位に位置していることが基本となります。

その時に、わざわざポジションを明確にするよりも、 その点はぼかしておいた方がいいのは 客観的に話を聞くと納得できるはずです。

にも関わらず、実際に記事を書いているうちに、 いつの間にか余計な一言を足してしまう事例は少なくありません。

嘘をついて上位ポジションに見せるのは問題ありますが、 無意味に低いポジションであることを さらけ出す必要もありません。

この点は注意してください。

せっかくあなたが書いた文章を読んで 参考になると思ってくれた人も、 最後に「以上は素人の私見ですので、詳しくは専門家に~」 なんて表記があれば興ざめです。

その段階で、広告も見ずページを閉じてしまうでしょう。

これではすべての苦労が台なしです。

Google Adsenseで稼ぐ場合なら 積極的に人を引き込む文章を書く必要まではありませんが、 さすがに人が離れていく要素は削っておきましょう。

■アクセスの集まり方

ここからは少し話が変わります。

これまで数百のブログを運営してきて、 様々なアクセスの伸び方を経験してきました。

その中でも代表的な動きについてお伝えしておきます。

まずは初動のアクセスというか、 徐々に検索エンジンから人が来始めるのは、 1日1投稿で2~4ヶ月程度かかることが多いです。

もちろん、キーワードや記事の内容、ライバルの強さ等によって この期間が伸びたり縮んだりします。

また、一時的に検索順位が高くなったあと、 アクセスが増えてから1~2ヶ月後に 一時的に下がる現象があります。

これはGoogleが新しい情報を一時的に高く評価したためです

問題があるから下がったというより、 一時的に過剰に高く評価されていたという方が 正確な表現です。

順位が下がったのは、適正な水準にまで戻されたにすぎません。

ただし、すべてのサイトがこの状態を経験するわけではありません

あとは毎月ぐんぐん伸びていく時期と、 停滞してアクセスが増えたり減ったりする時期をへながら 数ヶ月単位で見ると右肩上がり、 というのが通常です。

当然ながら、アクセスが増えて稼げるようになれば 挫折するリスクは小さくなります。

うまく行っている確信があるわけですので。

逆に言うと、それまでの時期が もっとも挫折しやすい時期と言えます。

アクセスがなくても記事を書き続けられたかどうか、 資産型ブログを作る上でのもっとも大きな障害は この点にあります。

ある程度のアクセスが集まると、 そこで得られたデータを利用してアクセスを増やしたり、 効率的な動きができるようになります。

まだ今の段階では効率の良さや失敗しないことを考えるより、 キーワード選びも記事の執筆も量を重要視してください。

それがデータを積み重ねることにつながります。

逆に丁寧に丁寧に、と思って 1記事に1時間も2時間もかけるのは遅すぎです。

基本的に1,000文字の記事なら 内容を調べる時間を入れて30分以内を目標にしてください。

それ以上に時間をかけるのはバランスが悪いです。

最初は時間がかかると思いますが、 ゆくゆくは1,000文字で20分程度にしたいところです。

書く時に意識しているだけでも成長速度が違うので、 どのくらいの時間をかけて記事を書いているのか 意識してみてください。

なお、 「タイピングが苦手なのでタイピングソフトで 練習した方がいいでしょうか?」 という質問が来ていました。

答えは不要です。

タイピングソフトで練習するより、 実際にブログ記事を書く上で慣れてください。

特に上級者向けのタイピングソフトだと、 普段ほとんど使わない記号を 素早く入力できることも求められますが、 はっきり言って無駄です。

めったに使わない記号なんて、 キーボードを見ながら入力すれば十分です。

普段使う文字だけ見ないで打てればいいので、 練習のためにパチパチやっているぐらいなら、 記事を書く中で覚えてください。