【プログ】キーワード選定

今回は予告通りキーワード選びについての話です。

キーワード選びは戦場を選ぶようなものというのは、 前回もちらっとお話しました。

どんなライバルサイト(競合相手)と戦うのか?

どの程度の需要があるのか?

どんな種類の需要であるのか?

こういったことがキーワードに反映されます。

競合相手や需要の量については特に解説は要らないかと思います。

少し補足が必要なのは3つ目の、 「どんな種類の需要であるか?」という点です。

たとえば、「メッシ等のアスリートの名前 動画」 で検索してきた人は、 その選手の動画を見たいのだと予想できます。

あまり広告に関心はないでしょう。

これが「アスリートの名前 シューズ」ならどうでしょう?

特定の選手が使っているモデルのシューズを 広告として提示すれば興味を持たれやすくなります。

最初から購入するつもりである可能性もあります。

「アスリートの名前 シューズ 安値」のようなキーワードなら、 ますます購入意欲は高くなるでしょう。

「アスリートの名前 不倫」のようなキーワードは、 単なる芸能ニュース関連の情報を探しているだけなので、 2つ目はもちろん1つ目の動画関連以上に 広告への興味は薄いと予想されます。

このように、キーワードには検索してきた人の 気持ちや背景が隠れています。

商品を購入したいとか、悩みを解消したいとか、 そういった感情が隠れているキーワードの場合、 広告に対する反応が得られやすくなります。

これが薄い興味、たとえばニュースを見て ちょっと検索してみた、という程度では反応は悪くなります。

さらに、キーワードに「無料」という言葉が入っている場合のように、 お金を一切使う気がないことが キーワードに表れている場合もあります。

この場合、資料請求等でない限り成約は難しくなります。

お金を使わない前提なのですから、 これは当然のことでしょう。

Google Adsenseの場合であっても、 キーワードから欲や切実な苦痛等が見える場合、 クリック率が高くなります。

たとえば、「ディズニーシー 格安チケット」や 「不登校 対応」のようなキーワードです。

前者は欲、後者は苦痛(子供が不登校で親が悩んでいる場合等)です。

これが「不登校 特定の有名人の名前」のようになると、 単なる有名人の芸能ネタとなり、 広告のクリック率は著しく落ちます。

あまり難しく考えるよりも、 「このキーワードで検索してきた人は広告に興味を持つだろうか?」 という視点で考えてみてください。

以前に画家の名前で上位表示できても 広告がクリックされなかったという話をしましたが、 これも想像してみれば分かりますよね。

その画家の生い立ちや作風を知りたいとか、 画像を見たいという人が多いだけで 広告への反応は薄いのが予想できるはずです。

こういった意味で、 同じアクセスを集めれば同じ結果が出るわけではありません。

価値のあるアクセス、ないアクセスがあるのです。

最初はアクセスを集める実験と割り切って、 あまり価値のなさそうなアクセスも合わせて狙うのも 1つの手ではあります。

ただし、これはキーワードがなかなか見つからない場合の話です。

基本的にはそれなりに価値がありそうなものを優先してください。

基本的な方針としては、

・明らかに価値がなさそうなキーワードは捨てる

ということです。

それ以外は拾うようにしましょう。

あまり選り好みしすぎると、先に進みません。

広告に反応を示してくれそうなキーワードは 片っ端から拾っていくようにしてください。

では、どのようにキーワードを選ぶかということですが、 まずは需要の傾向を確認できるサイトがあります。

お勧めなのは使いやすいGoogleキーワードプランナーです。

Googleキーワードプランナーを使う場合、 月間平均検索ボリュームが10~1万のものを選んでください。 (10~100、100~1,000,1000~1万)

現在の検索エンジンのシェアは GoogleがYahooの2倍強となっており、 この2つが2強です。

Googleキーワードプランナーは 検索エンジンの中でもGoogleの検索回数の目安のため、 総検索回数は1.5倍程度となります。

Yahooプロモーションキーワードアドバイスツールを使うなら 「推定インプレッション数(日)」が 3回から70回を目安にしてください。

これはYahooのみの結果なので、 検索エンジンでの総検索回数はGoogleを含めて3倍強の規模です。

この方法で需要をチェックできるわけですが、 そもそも候補となるキーワードを どこから拾ってくるのかという問題があります。

キーワード選びは、

・キーワード候補を見つける

・需要や複合キーワードを確認

・ライバルチェック

という順で進んでいきます。

では、候補の見つけ方を説明していきましょう。

■その1、広告から

特定の商品を売りたい場合には、 広告そのものをまずはチェックしましょう。

メインのページ以外も含めてです。

特にQ&Aには思わぬキーワードが落ちていることがあります。

たとえば、以下のような商品ページ。

http://mc-nurse.net/

ここからいくつかキーワードになりそうなものを拾ってみましょう

イメージをつかんでもらうため、 ライバルの多さ等はひとまず無視します。

「看護師 転職」

「看護師 派遣」

「メディカル・コンシェルジュ

保健師 転職」

助産師 転職」

「看護師 常勤」

「看護師 非常勤」

「看護師 求人 地名」

「ツアーナース」

「治験コーディネーター」

よくある質問ページも確認しましょう。

http://mc-nurse.net/pages/faq/

ここでも色々とキーワードを拾えます。

「看護師 勤務中 転職」

「看護師 離職前 転職」

「看護師 給料」

「看護師 転職 無料」 ※無料会員登録で報酬発生の案件のため、対象になる

初めての方へ、というページにもキーワードがあります。

http://mc-nurse.net/pages/about/

「看護師 キャリア」

「看護師 職場」

「看護師 人間関係」

「看護師 履歴書」

「看護師 職務経歴書

「看護師 面接」

こうしてキーワードの候補を拾っていきます。

この段階では候補なので、 まずは気になるものをいくつもピックアップしてください。

■その2、教えてgooヤフー知恵袋から

教えてgooヤフー知恵袋のサイトの中で、 たとえば看護師というキーワードで検索をかけ、 出てくる質問や回答に目を通してキーワードを見つける方法です。

思わぬ本音を見つけることができる場合があります。

検索してくる人と同じ属性の人が、 どのような言葉を使っているかを知ることができるのが利点です。

■その3、ライバルサイト

作ろうとしているジャンルのキーワードで検索し、 出てきたサイトを見ていって キーワードを探していく方法です。

キーワードを意識して作られているサイトなら、 各記事のタイトルにはキーワードが入っていることが多いので、 記事タイトルが特に参考になります。

ちなみに、 site:URL の形でGoogle検索をすると、 GoogleがそのURLでインデックスしているページが出てきます。

ここから記事タイトルを眺めていくと効率的です。

※URLにはトップページを入れてください

たとえばライバルの記事が http://miracletennis.jp/lesson/serve-lesson.html だとすると、 トップページが http://miracletennis.jp/

そのため、 site:http://miracletennis.jp/Google検索することになります。

https://ijuusya.com/siteurl1.png

ライバルがリサーチしてくれたキーワードを そのまま盗めてしまう強力な方法です。

ある程度検索数の多いキーワードで上位表示されているサイトは、 それなりにSEOやキーワード選びを 意識して行っている事が多いです。

そのため、こうしたサイトを見つけることは 難しいことではありません。

■その4,雑誌やテレビから

ネットからすべての情報を得る必要はありません。

むしろ他のところからキーワードを見つけられれば、 盲点になっていてライバルが少ないこともあります。

日本に住んでいて近くに書店や図書館があるなら、 雑誌を参考にすると思わぬお宝キーワードを発見できたりします。

こうしてキーワード候補をとにかく拾っていきます。

この段階では数を増やすことを重視してください。

それから、先ほどのキーワードアドバイスツールで 需要を確認します。

ターゲットとなる検索回数は キーワードアドバイスツールで 3回から70回を目安にしてください。

ずいぶん幅が広いように感じると思いますが、 資産型ブログがどの時期にあるのかによって、 あるいはどのジャンルであるかによって SEOでの強さが異なります。

たとえば、1ヶ月後と1年後では、 通常は1年後の方がずっと強くなります。

また、ジャンルに合ったキーワードと検索エンジンに認められると、 上位表示されやすくなります。

つまり美容関連のブログに いきなり格闘技の記事を入れても評価されづらく、 ボクシング関連のブログに他の格闘技の記事を入れる方が 上位表示されやすいのです。

こういった事情も踏まえ、 小さくアクセスを集められるキーワードから、 それなりに大きなアクセスを集められるキーワードまで 分散していってください。

需要が大きいキーワードばかりを狙えば、 結果が出るまで時間がかかります。

その間はデータも取れないので遠回りになります。

需要が小さいキーワードばかりでは、 ブログがSEO的に力を持っても飛躍できません。

そのため、あえて幅を持たせるのです。

また、この段階で複合キーワードも次々に出てきます。

複合キーワードというのは、 2つ以上の言葉の組み合わせです。

「看護師 転職」は複合キーワードです。

これに対し、「転職」のように1つだけの言葉が 単一キーワードと呼ばれます。

基本的には複合キーワードを今後は狙っていきます。

複合キーワードを見つけるために、 キーワード候補の複合キーワードを分解して、 それぞれでキーワードアドバイスツールに入れるのも有効です。

「看護師 転職」が候補であれば、 「看護師」と「転職」で別々に調べてみるのです。

そうすると新しいキーワードが提案されます。

こうしてキーワードは増えていきます。

最後にライバルチェックを行います。

検索エンジンの1ページ目(10位以内)に入らないと、 アクセスはほとんど来ません。

そのため、上位に強力なサイトがひしめきあっていたら、 いかに需要があっても参入は見送るべきです。

その反面で、ライバルチェックは詳しくやるとキリがありません。

そこで、アーキテクチャでは比較的簡単な方法でチェックをします

ライバルチェックを詳しくやったところで、 百発百中にはなりません。

あくまで確率が上がるだけです。

それに対し、記事を書くという作業は アクセスが来たかどうかのデータが残って今後につながる上、 多くの記事がある事自体がブログ全体のSEOの力を高めます。

そのため、ライバルチェックはほどほどにして、 記事を書く方に時間を振り分けましょう。

具体的な方法ですが、 まず候補となっているキーワードで検索してください。

この際、検索エンジンGoogleを使いましょう。

そこで1ページ目に表示されているサイトのURLを見て、 無料ブログの個別ページが入っていれば、 その時点で参入のチャンスと思ってください。

以前にもお伝えしたとおり、 無料ブログの個別ページはSEO的には弱いです。

それでも上位表示されている時点で、 競争はゆるい可能性が高いです。

これらの他に、 いかにも個人が作ったサイトの個別ページが入っていれば 参入のチャンスです。

サイトをぱっと見ると、 本格的に作りこんでいるかどうかの見当が ある程度はつくようになってきます。

これは経験を積んでいくとより正確に分かるようになります。

そこまで作りこまれていないサイトがいくつか入っていれば、 参入して戦える余地があります。

ちなみに、ライバルの記事数を見る場合には、 先程の site:URL でトップページのURLを入れてGoogleで検索すると、 検索エンジンが認識している記事の数が出ます。

https://ijuusya.com/siteurl.png

このページ数が少ないサイトはSEOの力が低いことになります。

内容の充実度等にもよりますが、 大まかな目安として、 180ページに満たないサイトは強くないことが多いです。

逆に有名サイトばかりの場合、 トップページばかりの場合は撤退しましょう。

競争が激しい可能性が高いです。

有名サイトとしては、 All About、テレビや新聞社のサイト、 ウィキペディア等です。

・キーワード候補を見つける

・需要や複合キーワードを確認

・ライバルチェック

要点をまとめるとこの3点ですが、 実は様々な作業を要することはお分かりのとおりです。

今後は1キーワードにつき1記事を書いていくので、 ここでキーワードが増えすぎると収集がつかなくなります。

いきなり1,000キーワードのライバルチェックをしても、 記事を書くのが遅れるだけです。

とりあえず50ほど見つけたら、 残りは今後チェックするものとしてキーワードを保存し、 記事を書く作業に移行していきましょう。