新しい環境で人脈をつくる方法

今回は新しい環境で
人が信頼を得るコツという
テーマで解説していきます。

仕事を通じて、信頼の必要性を感じた
エピソードを紹介したいと思います。

あるボランティアの方のお話です。
アフリカの農村部でかごなどのもの
づくりをしていました。

最初はゼロからアフリカで
人間関係を築いていく必要があったので
農村の女性たちの集会所に
出向いてこういったものを
作成したいと交渉する必要がありました。

現地では優しい人も多く
また私が外国人ということで
歓迎されている面もあり
うまく話し合いがまとまってては
2週間後に変え取りに来るね
嬉しい気持ちで、その後を後にしました。

そして2週間後、意気揚々と農村部に
再度出向いてみると話し合っていたものは
全く作成されていませんでした。

当然、最初の感情は
約束を破られた?
嘘をつかれたと?
いうもので何で作成しなかったのか?
と聞き出しました

よく聞いていくと、その
地域で過去にあったエピソードを教えてくれました。

注文だけして、その後
約束通りに買取に来なかった人々や
販売してから支払うと言ってものだけ
受け取って去り、そのまま音信不通に
なった人々の話など、そうした人々には
外国人も含まれていました。

メンバーの中で、そうした過去があったため、
「信頼のない人からの注文は受けるのはやめよう」
ということになったそうです。

とはいえ、こちらとしては、
一緒にものづくりをしていきたいという
気持ちがあったので何とか
しなくてはいけません。

では、具体的にどのように
信頼を得て言ったのか?

それは新しい環境で、
人から信頼を得るコツともいえる
3つのポイントでご紹介していたいと思います。

1つ目は、
コミュニケーション機会を増やすこと。
相手からすると、遠い国から
やってきた異国の人間なので、繰り返し会って
話すことで、警戒心を和らげて行くのは
効果的な方法です。

自宅からバスで1時間の
距離だったので、通うのはそれなりに
大変でした。

やはり何度も顔を合わせることで
少しずつ親近感が増していきます。

これは、心理学的にも
「単純接触効果」と言って
会う回数が多い方が好感度が
高まっていくという効果です。

日本で新しい環境で過ごす場合にも
同様に大事なポイントだと思います。

毎日、ちゃんと挨拶をすることや
何気ない雑談を通じて人となりを
知ってもらうことで親近感が増していきます。

新たな環境で過ごす最初のうちは
特に意識的にコミュニケーションが
取れる機会に参加しておくのも
賢明だと思います。

2つ目は
類似性を伝えること、基本的なことです。
相手の名前をしっかり覚えて
名前で呼ぶことや、また現地の言葉を使うと
喜んでもらえていたので
出来る限り勉強して現地の言葉で
挨拶をすることも有効です。

また洋服など、
身なりの水準を合わせたり
移動するときの乗り物も同じにしたり
お店で食事をする時には、
みんなが食べている食事に合わせるのも
大事なことです。

人は相手と類似性があると
親近感が高まると言われています。

私の場合は外国人であることで
そもそも類似性が少ない状況だったので
信頼を得るには出来る限り
こちらから共通項を見せていくことが
重要だと考えました。

こうした相手に合わせる
という視点は、日本での信頼構築にも
通じることだと思います。

相手が詳しい分野を事前に調べて
勉強しておくことで
親近感を感じてもらえたり
コミュニケーションもより円滑になります。

また特定の趣味がある相手であれば
それらは一度経験してみるというのも
共通項を作る一つの方法です。

相手の世代や、嗜好によって
親近感を与えるために
何を合わせるべきか?は変わってきますが
そうした意識を持ちながら、
少しずつ親近感を積み上げていくことが
信頼を築く上で大事なことだと思います。

3つ目は
三者を通じて信頼を得ること。
アフリカの農村部に話を戻すと
日本で言うところの市役所で働く
現地の友人がいたため農村部に
一緒に来てもらいました。

それは細かい事を話すための
通訳という意味合いもありますが
信頼を保管してくれるという面も
大きな要素だと思ったからです。

実際に、一定の信頼感のある
三者を通じてこの外国人がどういった人物か?
紹介してもらった言葉より
早く信頼を獲得する上で有効だったと
感じています。

日本でも、信頼を築きたい人に対して
直接関わるよりも、その人が
信頼しているであろう知人や友人から
間接的に紹介してもらった方が
スムーズに関係を築けると言ったことが
少なくないと思います。

急がば回れではないですが、
まずは周辺の人々にコンタクトを取って行くのも
戦略的なアプローチだと思います。

信頼の獲得を進めつつ
製品の支払いを一部前払いにして
渡すなどを提案することで
無事作成してもらえることになり
アフリカでの、ものづくりがスタートしました。

ありがたいことに、
今では授業への信頼が地域全体に
浸透しているため、新たな村の女性達と
ものづくりを始める時も苦労なく
スタートできるようになりました。

新しい環境で人から信頼を得る方法
というテーマでアフリカでのエピソードを
交えながら解説しました。

ポイントは、コミュニケーション機会を
1 増やすこと
2 類似性を伝えること
3 第三者が通じて信頼を補完すること
のこの3つです。

これらの方法は、人から信頼を獲得していく上で
世界共通だと思います。

これから新しい環境で人間関係を
築いていく方はぜひ参考にしてみてください。

最後までありがとうございました。