映画ブリッジ というドキュメンタリー 自殺する前に見たい映画

映画 ブリッジ 

この映画は金門橋から飛び降りる人のドキュメント映画です。自殺をした人の家族や友人が生前の自殺者の記憶を語ります。精神を病んでいった娘を亡くした母親は淡々としています。

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彼女は入退院を繰り返して妄想の世界にいたようです。姉は、妹の精神状態がいつもテレビを10台つけっぱなしの状態だったといいます。家族で観光に来た人は彼女の姿を見た最後の人ですが、彼らがみた妹の顔はかすかに笑っていたようです。男の子はその顔がゴリラに見えたそうです。

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また少年を失った両親は、息子の自殺をいまだ理解できないようです。幸せの何不自由のない生活のどこが不満だったのか?いまだにこのなぞは解けません。友人の多い男は皆の前では人気者でいつも笑わせてている男でした。その男が突然自殺する。ジョン・ベルーシ麻薬中毒を思い起こさせました。

 

そして奇跡的に生還した青年のインタビュー

彼は「病気からの開放と自由になりたいがなれない」といいます。身体は健康ですが、精神状態は蝕まれていたのです。彼が落ちた瞬間、意識があり、死んだのか生きているのか混乱したようです。足をつつくものがあって、サメの餌になるんだなと思ったらしい。しかし実はオットセイの群れが彼を水面まで押し上げたらしいのです。彼は助けられ救急車に運ばれた。肋骨がないばらばらになっていたそうです。ラッキーなことに心臓に刺さっていなかったようです。着水したのが足からだったから、一命を取り留めたのでしょう。

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ジーンと母

彼らが言うには、誰かに声をかけてもらいたかった。誰かにとめて欲しかったといいます。金門橋はさまざまな人が行き交います。ジーンという男をカメラが追います。ジーンは長髪の全身黒ずくめでタイトな服を着て、サングラスをしています。ジーンは橋を行ったり来たりします。

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途中立ち止まり、観光客を見たり、河を見たり落ち着かない様子。その様子を橋の下から撮っているのです。ジーンの母親は彼はいつも自殺願望を持っていたといいます。どんなに時間をかけて説得や話をしても自殺願望は消えなかったようです。それで、もし自殺するならせめて私の住所と電話番号はビニールに入れて持っていてと言います。それしかもう方法はなかったのでしょう。母の最期の愛情なのでしょう。

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ジーンは友人宅を最後に金門橋で飛び降り自殺しました。カメラがジーンの姿を追います。彼は柵に座り、そして立ち上がり、次の瞬間手を上に挙げ後ろ向きに河に飛び込んでいきます。カメラは彼の姿を最後まで追います。その姿は羽の生えた鳥のようでした。ジーンが自由になる瞬間でした。彼が家を出た1時間後に面接した会社の採用の留守番電話があったそうです。ジーンはそれを知らぬまま自殺をした。

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2007年は24人の自殺者

全員死亡。そして3人が行方不明ということです。サンフランシスコ、ゴールデンゲートブリッジは、観光地という面と自殺の名所でも有名な場所です。さまざまな想いをもった人々は、ここを目指してやってくるのです。自殺がいいか?悪いか?わかりません・・・・ただ体に寿命があるように精神にも寿命があるということだと思います。