無敵艦隊!?人類最大の武器は、病原菌だった??

銃・病原菌・鉄という本のご紹介です。
生物心理学者ジャレドダイヤモンド
先生が書かれた上下巻合わせて
約800ページにも及ぶ大作です。

有名どころで言えば
サピエンス全史と同じように人類の歴史
の真相を紐解くそんな内容でございます。

その人類の歴史の中でも何が
メインテーマになるかと言うとです。
なぜヨーロッパ諸国はあんなに
強かったのか?

特に15世紀から17世紀あたりが
顕著ですが、なぜヨーロッパ諸国は
アジア、アメリカ、アフリカと次々に
世界各国を植民地にすることができたのか?

これが本書のメインテーマでございます。
皆さんは、なぜあんなにヨーロッパ諸国が
強かったと思われますでしょうか?

それは白人ヨーロッパ系の白人という
人種が優秀な遺伝子を持っていたから?
頭の片隅に少しでもこんな理由を
思い浮かべてしまった方はかなり
危険信号です。

そういう短絡的な発想が人種差別を
生むんだとそれはヨーロッパ諸国が
生んだ正義感、美意識に洗脳されている
ぞというわけです。

ダイヤモンド先生何が本質的な
答え何ですか?と気になるかと思います。

早速結論を言ってしまいますが、
要はヨーロッパ諸国があんなに
強かったのはただの環境要因でしかない
と白人が生物学的に優秀だったなんて
ことはないんだ。

ともっと簡単に言ってしまえば、
たまたま生まれた土地が良かっただけ
とダイヤモンド先生は言います。

ヨーロッパ諸国は生まれた土地環境が
たまたま恵まれていたおかげで、
タイトルにある通り、銃・病原菌・鉄
という強力な武器を手に入れました。

その銃・病原菌・鉄
この物騒な力で世界各国を
征服して言ったわけなんです。

その詳細な過程の中で思わず人に
話したくなるようないろいろな
面白い現象が起きていました。

さらにその現象は面白いとかで
終わる話ではなくて、私たちに
とって非常に興味のある内容だと思いました。

ここからは銃・病原菌・鉄のざっくりした
ストーリーを紐解いていこうと思います。
我々はどうすればいいのか?という

ヨーロッパ諸国が世界を征服するために
どのように銃・病原菌・鉄という武器を
手に入れたのか?まずこの面白ストーリー
を押さえましょう。

冒頭でも言いましたが、
要はヨーロッパ諸国、厳密に言えば
ユーラシア大陸の環境がよかったから
という理由なんです。

一言で言ってしまうとシンプルに
このユーラシア大陸が横長の大陸だったから
ヨーロッパの人たちはこのを横長の大陸に
住んでたからだから圧倒的に強かった。

意味が分からないと何で横長の大陸に
住んでるだけで強くなるんだ?

と疑問しかないと思うので、詳しく
説明していきます。

横長の大陸っていうのは、少し難しい
言葉で言えば何処に行こうが緯度が
同じってことです。

緯度と経度の移動ですね。

言うまでもないかもしれませんが、
緯度とは、世界地図を見た時の高さのことですが
ほぼ同じというのは、例えて言うと
東京と大阪見たな関係です。

東京と大阪って地図上で横の駅はもちろん
違いますけど、高さは同じぐらいです。

逆に北海道と沖縄は全然高さ違います。
これは緯度が全く違うっていうことです。

今の日本国内の事例を聞いてもらって
なんとなくお分かりいただけたかと
思いますが、どこに行こうと緯度が
同じ横長の大陸というのは、気温とか
太陽が出る時間の長さとか、雨が降る量とか
そういう気候が大体同じような感じに
なるのです。

東京と大阪は大体気候が同じです。
北海道と沖縄は全然気候が違う。
ここら辺から大体イメージができるかと
思います。

この緯度が同じで、気候が大体一緒
というのが世界を征服するのにかなり
良い条件だったのです。

当時15世紀から17世紀の時代というのは
農業がうまいことできるか
これが国が強くなるために非常に大事な
要因でしたそんな中でヨーロッパ諸国と
いうのは農耕に適した環境であったり
育てやすい家畜も豊富にいたりする国が
多かたのです。

それだけじゃありません。
ヨーロッパの一つの国が少し農業で成功
したくらいじゃ、なかなか
世界征服には繋がりません。

そこでうまく作用したのが横長の大陸
だったという特徴です。

先ほどいましたが横長の大陸は気候が
ほぼ同じなのでひとつの国で成功した
農業をそのまま別の国に持ち込んでまた
その別の国でも同じように成功させる
ことが簡単にできたのです。

そんなことをヨーロッパ諸国でお互いに
切磋琢磨してやりあってるうちに
農業という点において圧倒的な進化を
遂げました。

一方でアフリカ大陸はかなり厳しい
条件でした。

まず、そもそも家畜にできるような
動物が少なかったですし、
うまいことできるか、これが国が強くなる
ために非常に大事な要因でした。

そんな中でヨーロッパ諸国っていうのは、
農耕に適した環境であったり育てやすい
家畜も豊富にあったりする国が多かった
のです。

ただそれだけじゃありません。
ヨーロッパの一つの国が少し
農業で成功したくらいじゃなかなか
世界征服には繋がりません

そこでうまく作用したのが横長の大陸だった
という特徴です。

先ほどいましたが横長の大陸は気候が
ほぼ同じなので、ひとつの国で成功した
農業をそのまま別の国に持ち込んで
またその別の国でも同じように成功させる
ことが簡単にできたのです。

そんなことをヨーロッパ諸国でお互いに
切磋琢磨してやりあってるうちに
農業という点において圧倒的な進化を
遂げました

一方でアフリカ大陸なんかはかなり
厳しい条件でした。

まずそもそも家畜にできるような動物が
少なかったですし、家畜って草食だったり
繁殖しやすいみたいな動物じゃないと
なかなか家畜化はできないのです。

それにもし牧畜とか、どうこうで成功したと
してもアフリカ大陸はかなり縦長な
大陸なので国によって気候が全然違います。

一つの国で通用したノウハウがすぐ
隣の国では全く通用しない。

それならどうにか通用するまで試行錯誤
しようなんて時間もありません。

そんなことしてるうちに、食べるものが
なくなってしまうので、こうしちゃいられない。
とまた農業ではなく狩猟によって食べ物を
調達するっていう生活に戻ってしまう。

そんなことを繰り返していたので
農業がなかなか発展していかなかたのです。

そうやって、アフリカとか諸外国が
厳しい条件で苦戦する中ヨーロッパ諸国
だけはグングンと農業を発展させていきます。

そして、その農業の発展が結果的に
銃・病原菌・鉄という最強の武器を産むのです。

農業は管理するより、収穫したものを
貯蓄しやすいのです。

その日に食べるものを、その日に食する
みたいな狩猟の生活より農業の方が
収穫したものを貯蓄しやすい。

そうやって農業によって貯蓄するという
ことがになってきたヨーロッパの
人達には、だんだんと狩りをしていた時代より
暇が生まれてくるのです。

実際は階級社会になってひどい奴隷的に
働く人と暇になる人に別れたという
表現の方が正しいです。

とにかく何もしなくても、食べていけるって
いう人たちが一定数生まれたのです。

そうすると、その暇人たちがその
日暮らしじゃなくて、
もっと便利な生活をするためには?
隣の国を打ち負かしてもっと裕福に
なるためには?
どうすればいいだろう?

考え出して、その暇と欲望が増大して
便利な道具である銃というような
今まで見たこともないような
テクノロジーを生み出したのです。

そしてもう一つの強力な武器、
病原菌ですね。

これが非常に面白い所ですけど。
ヨーロッパ諸国には農業が発展したことに
よって人間の数も家畜の数もかなり
増えたのです。

結果的に家畜も含めた人口密度がすごく増えて
極端な表現をすれば、人間と家畜が
肩を寄せ合って生活するようになりました。

そんな生活になると何が起こるか
最悪なことにめちゃくちゃ感染症
増えてしまったのです。

皆さんも鳥インフルエンザとか豚コレラとか
聞いたことあるかと思うんですが?

家畜っていうのは、人間が大勢を
持っていないような強力なウイルスを
持っていたりします。

動物と近い距離で生活することに
よってどんどんと感染症が蔓延して
行ってしまったのです。

その結果ヨーロッパ諸国では、一次感染症
苦しめられて多くの死者が出ました。
これがペストです。
ただ大事なのはここからです。

人間というのは感染症に対して徐々に
免疫ができるものですから、

実はヨーロッパ諸国が世界を植民地化
しようと打って出る時にはもう
ヨーロッパ系の人の体内には家畜から
感染する病気への耐性が出来上がって
たのです。

するとどうなるか?
彼らは全く意図せずに自らが生物兵器
ようになってたのです。

ヨーロッパの人達は自分達は免疫を
持ってるけど諸外国の相手は免疫を
持っていない。

そんな強力なウイルスを体内に持って
いるっていう状態でしたので、
諸外国に対してもちろん鉄とか銃という
文明的な意味でも圧倒しますが

何より感染症って言う、原因でかなり
甚大なダメージを与えられたのです。

具体的に言えば、スペインがアメリカ大陸に
住む先住民を侵略した時です。

その時にはスペイン人によって
意図的に銃で撃ち殺された人数より
意図せずに持ち込んだ病原菌に
よって死んでしまった先住民の方のほうが
はるかに多かったんだと
本書には書かれています。

ここで一旦まとめますと
中世ヨーロッパの一つが住んでた
ユーラシア大陸は横長の大陸だったので
農業とか鉄、銃とという武器とか
あとは病原菌に至るまで、
あらゆるものが大陸全体でスムーズに
共有しやすい環境にありました。

だからこそ他の国々と比べて
ずるいぐらいに文明が発展して圧倒的に
強かったということです。

環境が9割ということなのかなと
本書でジャレドダイヤモンド先生が
なぜヨーロッパ諸国がここまで
強かったのかという?

疑問に対して横長の大陸だったから
結論を出しました。

本書に中国の事例が出てきますが、
中国は実はすごく強かったヨーロッパ諸国と
同じような環境にあった国だった。

比較的安定してて文明を発達してました。
しかも横長なので、その文明とか
テクノロジーが国全体にかなり
広がりやすかった。

だからヨーロッパ諸国の侵略に対して
やり返すことができる、ぐらいのそれこそ
世界の中心になれるぐらいの
ポテンシャル高めの環境を持っていたのです。

ただ中国はヨーロッパ諸国ほど
上手くいきませんでした。

なぜかと言うと、中国全体が完全に統一
されてしまって、さらに鎖国的な状態に
なってしまったからです。

ヨーロッパ諸国のように、各国が文明とか
テクノロジーでしのぎを削っている時に
中国は諸外国との競争より、内側で
こじんまり統一することを選択してしまった。

その結果、競争が失われてヨーロッパ諸国
競争力を持つことができなくなって
しまったのです。

中国みたいに閉じこもってしまった
ことが失敗だったのです。
ということが本書は書かれています。

逆に2020年になった現在では、グローバル化
とかみんなの意見を取り入れる民主主義の
弊害も出てきていて、一方で閉ざされた国
中国からは、アリババとかテンセントみたいな
閉ざされてるからこそ、イノベーション
起こり始めてるのです。

本書が書き上げられた時点では、
失敗のように扱われていた閉じこもることが
時代の流れによって成功要因になってきてる
のです。

ヨーロッパ諸国の事例でお話した
病原菌ですが、元々は家畜から感染症
広がって最悪の事態になったと
思っていたのに、海外に侵略する時には
その病原菌がピストル以上の武器に
なったわけですから、逆境はすごくツライ
ですけど後々、最高の環境にもなりうるのです。

まとめると、良い環境っていうものが
我々の人生の9割を決めてしまう。

っていうこと、
これは個人的に間違いないかなと思ってる
けど、その良い環境かどうかって
いうのは現在が良ければオッケーとか
そういうことではなくて、

今この現時点だけで判断できる
ことでもなくて、自分の長い人生トータルを
考えて判断したほうが、いいことなのかな?
と思ったりしました。

ベストセラー銃・病原菌・鉄について
ご紹介しました。

まとめると、本書は15世紀から
17世紀あたりにおいてなぜ?
ヨーロッパ諸国はあんなに強かったのか?
ということをテーマにしたもので

その答えは白人が優秀な遺伝子だった
からということではなくて、
たまたま環境がよかったからという話でした。

主な環境要因としては横長の大陸だったから
ということで、農業とか鉄とか銃みたいな
テクノロジーにも、そして病原菌なんかも
ヨコ展開しやすい環境がアフリカとか
アメリカ大陸、アジア諸外国よりも文明を
圧倒的に発展させて、ヨーロッパ最強時代が
築かれたという内容でした。
環境が9割という話です。

人任せみたいな発想になってますけど、
なんだかんだ人間の実力なんて大差ないので
成功するかどうかなんていうのは、
結局いい環境かどうかが左右してしまうんだ。

ただその良い環境っていうのは、
単にぬるい環境ということではないのかな?
と人生トータルとか長い視点で考えると
過酷な環境とかが後々結果的に最高の
環境になったりもするので
なるべく長い視点で、広い視野で
判断しましょう。

例えば、今の日本なんて普通で考えれば
後手後手に進んでしまった少子高齢化
仇となってやることなすことが、
一見最悪の環境に見えるかもしれません。

ただこの銃・病原菌・鉄からの教訓をもとに
考えれば、これがいつか日本の最大の武器に
なるかも知れないと思う。

少子高齢化の危機をきっちり乗り越える
ことが出来れば、それはつまりどの国よりも
先に少子高齢化を乗り切るノウハウを
持った国になるので、今後
中国とかインドとかアフリカ諸国とか
経済力が伸びてくる国にそのノウハウを
高値で輸出できるかもしれません。

というように、個人的には本書に
書かれている歴史の興味深いストーリーも
そうですが、

それとさらに環境な力をバカにしないこと
悪い環境さえもない視点で見て武器に
してしまう事が重要だと思います。

最後までありがとうございました。