【資産型ブログ】の仕組みを公開 1

今回は資産型ブログの仕組みについて説明します。

その前に、前提となる一般的なウェブサイトの性質からお話しましょう。

ウェブサイトは運用歴が長い方が価値が高いとされますが、 これは検索エンジンから高く評価されるためです。

言い換えれば、検索エンジンで上位に表示されやすいため、 長く運用している方が有利ということです。

また、情報量(記事の数や1記事あたりのボリューム)が 多いほうが有利という面もあります。

そのため、資産型ブログでは長期的な運営を目指します。

目標額に届いた段階で更新頻度を落とすことは可能ですが、 それまでは基本的に記事を増やし続けることになります。

そして、何らかの商品を売ろうとした場合、

・販売のためのライティング能力
・販売に向けた導線の構築
・購入されるまでには多くの訪問者が必要

という3つのハードルがあります。

適当に広告を貼り付けるだけでも売れますが、 購入率は低くなります。

その点が最初の2つのハードル、 ライティング能力と導線の構築の部分に当たります。

3つ目の多くの訪問者が必要ということですが、 仮に広告のクリック率が10%、購入率が1%なら、 1,000人に1人が購入する計算になります。

なかなかアクセスが集まらない最初のうちは、 結果が出ているかどうかすら計測できないのです。

ブログを作って数ヶ月というのは、

・運用歴が短い

・情報量が少ない

という状態のため、アクセスは当然少なくなります。

その状態で効果計測が難しいことをすると、 間違った方向に行っても気づくことができません。

そこで、最初はGoogle Adsenseを使います。

これならクリックされるだけで報酬が発生するので、 アクセスが少なくても小さな成果が積み重なります。

小さなところから効果計測ができるのです。

目に見えて結果が出て行くので、 挫折を回避することにもつながります。

そして、Google Adsenseでそれなりの収入、 20万円程度を稼げるようになったら 他の広告も使うようにしましょう。

これはGoogle Adsenseのアカウント削除リスクに備えるためです。

この頃にはブログが検索エンジンから評価されているので、 新しい記事を書いた時もアクセスが集まりやすくなります。

なお、ジャンル等の細かいことを除いた ごく大雑把なことを言えば、 Google Adsenseの報酬はアクセス(ページビュー)の 50%が1つの目安となります。

つまり、1万ページビューなら5,000円が一応の目安です。

また、資産型ブログにおいては、 原則としてコメント欄やメールフォームは設置しません。

返信等の手間を省くためです。

嫌がらせのようなコメント等に敏感な人の場合は、 無駄なストレスを避けるという意味合いもあります。

特にGoogle Adsenseで稼ぐ記事において、 コメント欄等を設けても意味がありません。

逆に、高額の商品を紹介するページに限って、 問い合わせフォームを設置するというのも手です。

具体的な方法も後日お伝えしますが、 高額商品はサイトを見ただけではなかなか購入の決心ができないため、 相談に乗るというのはありです。

とは言え、これらは例外であり、 基本は一方的な情報発信で十分です。

前回もお伝えしましたが、 どのようなキーワードで入ってきたかによって 訪問者が求めているものは異なります。

そのため、訪問してきた記事の広告をクリックしてもらうのが最重要で、 ブログの多くのページを見てもらうことは二の次です。

リピーター獲得も難易度が高いので、重視しません。

ちなみに、全ページに広告を載せるのは 検索エンジンから嫌われるリスクが高まっています。

Google Adsenseはそうでもないのですが、 A8.netやインフォトップ等だとその傾向が強いので、 広告を載せるページは限定するべきです。

そのため、広告を掲載し、広告に誘導する記事を作り、 集客用の記事から広告のある記事に誘導する構成を、 商品を販売する段階では行います。

純化すると、

集客用の記事→広告を載せた記事→広告

となります。

実際は購買意欲に応じて数ステップに分けるのですが、 これはGoogle Adsenseを攻略した後の話であるため、 今の段階では聞き流していただけばかまいません。

その時に詳しく解説します。

今の段階では、商品の購入を促す場合でも、 全ページにベタベタと広告を貼るわけではないことだけ 認識しておいて下さい。

プロフィールですが、 これはサイドバーに設置しても、しなくてもいいです。

設置する場合には、 それなりに魅力的であること、 語っている内容との整合性や説得力があることが不可欠です。

たとえば、女性用のコスメについて語っているのに男性であるとか、 育児についての記事があるのに独身で子供がいないとか、 そういうマイナスの要素なら出す意味がありません。

資産型ブログにおいては、個人色を強く押し出しません。

複数のライターで執筆している体にしてもかまいませんし、 記事の執筆依頼をすることで実際にそうなることもあります。

そのため、あえてプロフィールを書かなくていいのです。 (複数人のプロフィールを設置するのもありです)

魅力と説得力の一方でも欠けるようなら、 余計なプロフィールは出さないのが得策です。

サイドバーにプロフィールは載せなくてもいいとして、 他に何を載せるかという問題ですが、 まずは最新記事です。

これは訪問者にとって必要というよりも、 検索エンジンに記事を認識してもらうためです。

記事をブログに投稿すれば、 自動的に検索エンジンがインデックスしてくれるわけではありません。

※インデックスとは検索エンジンが各ページを認識・記録すること。 キャッシュと呼ぶこともある。

検索エンジンは既存のインデックスしたページから リンクをたどって他のページを見つけます。

しかも、すべてを綿密にたどってくれるわけではないので、 分かりやすく誘導する必要があります。

そのために、最新記事は必要なのです。

あとはカテゴリーです。

こちらもカテゴリーを通って、 検索エンジンが各記事をインデックスするのに有効です。

実際問題、これも訪問者の導線としては さほど重要ではありません。

ここから商品が売れることは少ないので。

あとはGoogle Adsenseの縦長の広告も載せます。

これは単純にキャッシュポイントとしてというのと、 サイドバーがガラガラだと見た目が悪いので、 それを防ぐためでもあります。

アクセスが増えてきた段階で、 あなたの資産型ブログの訪問者の属性にあった広告を 載せた記事をサイドバーに載せる手もあります。

ただし、Google Adsenseという手軽な方法があるので、 あまりお勧めはしません。

ブログにはテンプレート(ひな形)というものがあります。

簡単に言うとブログのデザインを一括変更するためのもので、 HTMLやCSS等のホームページ言語を使って作られています。

かつてはSEO検索エンジン対策)に優れたテンプレートというのが 大きな威力を持っていました。

しかし、最近はその傾向は薄れてきています。

多くのテンプレートがSEOを意識して作られたため、 差が付きづらくなっているというのと、 検索エンジンがテンプレートを重視しなくなっているためです。

とは言え、さすがにSEOをまったく考えていないテンプレートだと 現在でも問題があります。

この部分はSEOの知識がある人がソースを見れば分かるのですが、 逆に言うとSEOやHTMLの知識がないと判別できません。

そこで、当講座では専用のテンプレートをお渡しするので、 こだわりがなければそれを使っていただけばかまいません。

次回にブログを作るので、 今回の段階でブログのタイトル・カテゴリーについて 決めておいてください。

次回にテンプレートもお渡しします。

広告等を見ていくのにも時間がかかるかと思います。

今回はサイトを作るヒントとして、

・雑誌を見る

・同ジャンルのサイトを見る

という2つのことを推奨します。

雑誌は広告需要があるから成り立っている媒体のため、 雑誌が存在すること自体が 需要のあるジャンルであることを示しています。

また、切り口や読者層も参考になります。

大まかなジャンルが決まった段階で他人のサイトを見るのも、 構成等の面で大いに参考になります。

カテゴリーの作り方なども使える部分があるので、 完全にオリジナルで考えるよりも 参考にできるものは使っておきましょう。

なお、前回の話の中で、

・ジャンル

・ターゲット

・切り口

の3つの視点のうち、 切り口は次回に回すと説明していましたね。

ということで、この点についても説明しましょう。

たとえば、 ジャンルがダイエット、ターゲットが30~40代男性で ブログを作ると仮定しましょう。

ここに切り口を加えることで、

基礎代謝が落ちて太りやすくなり始めた人向け (ダイエットが必要になったばかりの人向け)

・健康診断に不安を覚える人向け

・楽して痩せたい人向け

・楽しみながら運動したい人向け

・ストイックで軍隊的な雰囲気

・食生活を変えることをメインに

・ムキムキな筋肉質の体に

・腹筋の割れた男らしい肉体に

・ジムのトレーナーが語る

・3ヶ月で10キロ痩せた経験者による

・出産後に無理なく元の体型に戻すための

等の様々な雰囲気を作り出せます。

ジャンルとターゲットが一緒でも、 切り口1つでまったく違う雰囲気に変わるのです。

iPhoneアプリ系のブログを作るとしても、

・初心者でも分かりやすく解説

・高度に使いこなすためのギーク(上級者)向け

・無料アプリ中心

・独身男に役立つアプリ紹介

・仕事に役立つ情報

・休日の過ごし方をワンランクアップさせる

システムエンジニアが語る

・ITと無縁の大根農家が語る

といった切り口次第で別物になります。

現状、ネット世界にはブログを含めたウェブサイトは 山ほどあふれています。

そのため、ジャンルとターゲットだけでは 原則として差別化できません。

仮にかぶるサイトがないとすれば、 ニーズがない可能性が高いです。

そして、同じようなサイトが無数にあるのなら、 わざわざ検索エンジンも上位表示させる必要はありません。

検索エンジンがもっとも重視するのは検索者の利益です。

彼らに満足してもらうことが最優先で、 次に広告主(広告出稿者)、最後にサイト保有者となっています。

ユーザーである検索者の確保が最重要で、 次はお金を払ってくれる広告主、 替りが大量にいるサイト保有者は最後です。

つまり、我々はいつ切り捨てられてもおかしくないのです。

ビジネスであるということを考えれば、 「それなりに頑張ったからお金をもらえて当然」 という考えが許されないのは当然なので、 別に特別なことではありません。

求められるのは、価値を提供することです。

他に同じようなサイトがいくらでもあるのなら、 新しくブログを作っても評価されません。

そこで必要になるのは切り口です。

この部分だけで差別化できるわけではありませんが、 絞り込みを行ったり、変わった雰囲気を作ることで 検索エンジンから高く評価されやすくなります。

どこにでもあるようなブログから、 ちょっと変わったブログに変えるのが切り口です。

この点は変更していってかまいません。

特に最初のうちは記事を書くことが必要ですし、 どのみち検索エンジンもぽっと出のブログとしか思っていません。

その間に色々考えてみてください。