ヘルシーに体重を減らす・アンチエイジ・ダイエット

■食事のポイント
朝・昼食はしっかり、夕食は軽く
朝食を抜いたり、習慣で朝食を食べない、という場合、前日の夕食から昼食の間までに間が空いてしまい、その後に食べ物が入ってくるとからだはよりエネルギーを蓄えようとします。


朝からカロリーの高い食事や味が濃厚な食事は、その日1日の行動に制限が加わります。若年者ならまだしも、シニアクラスになると、胃腸が老化しているので、若いころの食事ができなくなります。

これを理解せず、同じものを毎日食べ続けると、胃腸に負担がかかり体調の悪い状態になります。これは病気の前兆ともいえます。

朝食、昼食をしっかり摂って、夕食を軽く摂ることを習慣づけましょう。

■食事はゆっくり、良く噛む
満腹感は脳内の満腹中枢でコントロールされています。満腹中枢は、脳の中に送られる糖分によって働き、食欲をおさえます。

意識的に食事コントロールすることにより、健康なからだを維持することができます。やみくもに胃を満たすのは、カロリーオーバーとなり、満腹中枢をマヒする状態になります。
この満腹中枢は食事の開始から20~30分くらいで作用し始めます。

ゆっくり食べることで胃が満腹になる前に脳に送られる血液中の糖分が上昇するので、食べ過ぎることが無くなります。

よく噛まずに早食いすると、満腹中枢が作用する前に食事が進んでしまうため、どうしても必要以上に食べてしまうことになるのです。早食いや大食いはいいことなど一つもありません。
消化するのに、胃腸は過度な消化液を出すことになり、それによってからだのバランスが崩れます。特に血液成分です。

また、よく噛んで食べることで食べ物が体内で効率よく消化吸収されます。料理はよく味わうだけでなく、「一口ごとに箸を置く」「小さなスプーンを使う」「お茶などを飲みながら食べる」などの工夫をして、少なくとも20分程度をかけてゆっくり食べましょう。飲み込むのではなく、時間をかけて遊び遊び食事をするほうが、からだにとって大切です。

■量よりも品数を多く
健康づくりには栄養バランスのよい食事を摂ることが必要です。家族がいたり、高齢者と一緒に生活していると個別の食事味付けを考える必要があります。

人間が必要とする栄養素は、それぞれに1日の必要量が決まっていますので、どれが不足してもからだによくありません。

野菜だけ、果物だけ、といった極端に偏った食事をしていると体に不調をきたしたり、病気を発症したりといった弊害が起きる可能性があります。

バランスのよい食事を摂ることで、からだがそれ以上余分な食べ物を欲しがらなくなり、自然に食欲を抑えることができます。

また、新陳代謝も活発になり、脂肪がたまりにくいからだになっていきます。
食品の数量を多くするのは、自然に栄養のバランスのとれた食事ができるようにするためです。

■薄味、腹八分目に慣れる
味付けでからだにやさしいのは薄味です。
極度の甘い、辛い、は好みであっても結果的に良いとは言えません。その生活習慣になれた人であれば問題ないですが。シニアで味の濃い食事をしていると、胃が持たれる(胃液の過剰分泌)になり、体調の不良となります。

濃い味付けのおかずは、単に塩分量が多くなる以外にごはんやお酒が進みがちになり、高血圧や心臓病の原因にもなります。塩・しょうゆ・みそなどの調味料をできるだけ抑えるのは健康面からのからだに優しい食べ方です。

また、もう一口食べたいところで箸を置きましょう。
腹八分目より7分目を目標にしましょう。それがダイエットになるからです。長い道のりとなりますが、考えながら食事をしなければ胃腸は一方的に疲労困憊して、しまいには、ダウンしてしまします。

ほんの一口でも、度重なると肥満の原因になります。仮に一口を20kcalとしてこれを毎日余分に食べ続けると、1年で約7200kcalのエネルギーがオーバーとなります。これは脂肪1kgに相当してしまいます。