老化による肥満とアンチエイジ

中年になると生活習慣や不摂生などによる変化で、からだも内臓も疲労して老化します。
避けて通れない宿命ともいえますが、遅らすこともできます。
いわゆる遅延です。

老いの遅延を考える場合、まず健康管理から始める必要があります。そこで今回は、なかなか落ちない内臓脂肪の件でお話を進めていきたい。

まず、50歳以上になると男性では全身の脂肪のうち6割以上が主に腹部についていることになります。

女性でも30代を超えると5割以上の脂肪が腹部に分布しています。ある程度年齢を重ねた人は、全身の体脂肪率があまり高くなくても、腹部の脂肪分布が増えている可能性が高く、その中でも特に内臓脂肪が増える傾向があります。一番脂肪が蓄積しやすい部位がお腹なのです。

しかも、腹部の脂肪や内臓脂肪が多くなると血中脂質や血圧が高くなりやすくなり、メタボの危険性が高まります。その上、肝機能への影響も出てくることが統計的にもわかっています。

お風呂などで、お腹のぜい肉を掴んでください。日々分厚くなっているようであれば要注意です。これは自分ではなかなか認識できないので、年1回の健康診断の時数値を測ればよいでしょう。

また30代以上の方は全身の体脂肪率が高くなくても油断は禁物です。
お腹の脂肪が気になり出したら見た目 だけでなく健康的にも注意が必要です。

男性
加齢によるからだの変化
腕・脚の筋肉量減少が顕著に見られます。運動不足が原因です。
男性で加齢により増えてしまいがちなのは「お腹の脂肪」で、これは確かなことなのですが、男性にとって脂肪よりも変化が目立つのは実は「筋肉」なのです。元々肥満体系であれば気にならないかも知れませんが、標準体型の人が1年以内の急激な肥満は危険信号ともいえます。

男性は 元々女性よりも筋肉量が多く、体重が重くても脂肪率は低い傾向があるのですが、その筋肉量は加齢による減少変化がとても大きいのです。

特に腕と脚は顕著にその傾向が表れています。
このように男性は加齢による筋肉量の減少が大きいので、たとえ体重はそんなに増えて無くても、脂肪の割合(体脂肪率)が増えてしまっていることも多いのです。

女性
主に上半身の脂肪増加が見られます。出産した女性と独身女性でもからだの体系の変化は大きく違います。男性と違いホルモンの関係により、遺伝的体質もあり母親の影響を受ける場合がおおいです。

そして女性は、筋肉量よりも脂肪の付き方に特徴があり、男性よりも顕著な変化傾向があります。

30歳未満の若い年代の女性は腕や体幹部の脂肪率が低くて脚(臀部も含む)の脂肪率だけが高くなっています。

若い世代の女性 は太腿や臀部などの下半身は脂肪が多いのですが、腕やお腹など上半身は脂肪が少ない傾向にあります。

ところが30代以降はだんだん腕や体幹部の脂肪率が高くなり、50代以上になると、全身が均一な脂肪率に近付きます。

つまり、若いうちは細かった腕やお腹などの上半身にも年齢とともに脂肪が つきはじめ、50代ごろには全身に脂肪がついて全体のかたちが丸くなるという傾向にあります。

洋ナシのような体系やかぼちゃのような体系がありますが、お腹の肥満はなかなか減らないものです。脂肪を燃焼するといううたい文句でサプリが販売されていたり、ローカロリーの食品があります。食べて痩せるのは無理です。

脂肪はなにもしないでも付きますが、筋肉は日々運動をしないと減るものです。老化の天敵は結局、筋肉量が減り、骨密度が低くなるということです。

脂肪が増えると、体重が増える。体重が増えれば重さに耐える筋肉と骨格に負担がかかる。負担がかかる筋肉は筋肉繊維も伸びたままなので、さらに水分量がないので、切れやすいのです。そして伸びたままになります。

ですから、ケガをしたとき、体重を支え切れずに頭から倒れるようになるのです。自分の体重分の筋力は維持すべきなのです。
そして骨格、関節も同じように柔軟にしなければなりません。

血液成分、リンパ液は全身を駆け巡るわけですので、良質な血液、リンパ液を取り入れる必要があります。

それが葉緑素だったりします。酸性化した体を中和するには、野菜を摂取する必要があります。

そして今回脂肪を取り上げた肥満、これに注意しなければアンチエイジにはなりません。