ノルアドレナリンの活用で効率UP

皆さんはこのような
経験はありませんか?

かなり集中して頑張れていたのに
突然!意欲を失ってしまう。
頭がぼーっとして、まとまった思考が
できなくなる。
頑張れる時はかなり頑張れるので、
その後に必ずと言っていいほど意欲を
失うタイミングが訪れる。

もし、そのような体験があり、
なんとか改善をしたい!と思われて
いるのでしたら、ノルアドレナリン
との上手な付き合い方ができる
ようになると状況は改善されます。

神経伝達物質ノルアドレナリンとは?
ノルアドレナリンとは神経伝達物質
ひとつです。

その役割を端的に説明するならば、
それは闘争か?逃走か?という危機的な
状況を切り抜けるために、人間に
爆発的な集中力をもたらすための本能で
もあります。

ノルアドレナリンが分泌されると
心拍数や筋肉のすばやさが上がり、
そして脳内はクリアになり、
情報処理能力が格段にアップします。

私たちの日常生活の中で、
ノルアドレナリンが分泌される
タイミングとしては、恐怖や不安、
プレッシャーといったストレスに
さらされた時が挙げられます。

仕事が締め切りに間に合わせる為に
大忙しで仕事をする時、嫌だけれども
仕方なく頑張って取り組んでいる時、
怒鳴られるなどでは、の雰囲気が
張り詰めている時などです。

このような時、脳内はストレスに
さらされており、そうした不快なことから
自分自身を守るためにノルアドレナリン
分泌され、身体能力や脳機能を著しく
向上させ、その状況を素早く切り抜けら
れるようにしてくれるのです。

このように聞くと、ノルアドレナリン
現代社会を生き抜く上で最高の
パートナーになりそうに思えますが、
ノルアドレナリンを分泌させる頑張りを
続けることは非常に危険なのです。

ノルアドレナリンは諸刃の剣そのもので、
すでに解説した通り、ノルアドレナリン
人間の体の機能を著しく向上させてくれる
ため集中力は高まり、仕事や勉強の効率は
捗ります。

しかし本質的には、ノルアドレナリン
短期集中型のホルモンであり、長期的に
分泌され続けることはなく、そもそも
念頭に置かれていません。

そのため、ノルアドレナリンが分泌され
続けてしまうような環境下に長期間いると、
ノルアドレナリンが出っぱなしの状態に
なってしまい、それがいつまでも続くと
枯渇してしまうのです。

ノルアドレナリンの分泌が枯渇してしまう
と、今度は逆に燃え尽き意欲は全くです。

気分は落ち込み、鬱になってしまいます。
また、そうした最悪の状況に至る一歩手前の
状態として、注意力と集中力の著しい低下
という状態になってしまいます。

現代社会は一億総ストレス社会と言っても
過言ではなく、意識するしないに関わらず、
ノルアドレナリンを分泌させながら、
みんながみんな自分に鞭を打ちながら
頑張っている状況です。

そのためノルアドレナリンとの付き合い方を
わきまえていないと、まだまだがんばれ
そうだ!という盲目的な気合の一言で
ノルアドレナリンを分泌させ続け、
最終的には燃え尽きてしまうことにも
なりかねません。

ノルアドレナリンとの上手な付き合い方。
ノルアドレナリンの過剰分泌と枯渇を
避けるために、普段からどのようなことを
心がけるとよいのか?

ということについて解説をしていきます。
楽しければ、忙しくても大丈夫は幻想。

まず1つ目に、ノルアドレナリン
分泌をストップさせる時間を確保する
必要があります。

仮に、どんなに楽しい仕事をしていたと
しても、そこに締め切りや、約束、仕事の
質の管理など多少なりとも、脳や肉体に
負担をかけるような要素がある以上、
必ずノルアドレナリンは分泌されています。

つまり自分で仕事と定義していることに
取り組んでいる限り、少なくとも
ノルアドレナリンのパワーに頼っている
部分があると思った方が良いでしょう。

そうしたストレス環境下から完全に
解放される時間を確保しない限り、
ノルアドレナリンは分泌され続け、
枯渇への道を一直線に辿っていって
しまいます。

そうならないためにもしっかりと休む、
という一見当たり前のことが非常に
大切です。

仕事関連のスマホの電源は切らず、
仕事も時間外や休日には持ち越さず、
勉強についてもだらだらとずっと
続けるのは良くありません。

メリハリをもって、完全に休憩する時間を
確保し、ノルアドレナリンの分泌が
回復する時間を持つことが大切なのです。

ドーパミン型モチベーションと
ノルアドレナリン型モチベーションと
組み合わせる、ドーパミンの分泌を
うまく活用したモチベーション術に
ついては次回解説していきますが、

簡単に説明をすると、ドーパミン
モチベーションは楽しさ、ご褒美で褒め
られるといった刺激を求めて行動する
という性質があり、より長期的に
モチベーション効果が持続します。

一方でノルアドレナリン型の
モチベーションは恐怖や不安叱られる
といった不快な刺激を避けるために、
行動するという性質があり、
モチベーション効果は強烈ですが、
短期的にしか続きません。

そのためノルアドレナリン型の
短期的なモチベーション効果に
頼っていては、やる気を失う時が来るのは
時間の問題となってしまいます。

そうした事態を避けるためにも、
仕事や勉強の際には、ドーパミン分泌に
よるモチベーションアップ効果と、
ノルアドレナリン分泌による
モチベーションアップ効果と、うまく
組み合わせていくと良いでしょう。

3食生活に気をつけるノルアドレナリン
生成には、必須アミノ酸の一種である、
フェニルアラニンが不可欠です。

必須アミノ酸とは?
他のアミノ酸からは生合成できない、
アミノ酸であり、直接取り入れる必要が
あります。

フェニルアラニンは肉類、魚介類、大豆製品
かぼちゃ、卵、乳製品、チーズ、ナッツ類、
アーモンド落花生に多く含まれています。

つまり、普通の食事をしていれば、
足りなくなる?ということはありませんが、
あくまでも普通の食事をしていれば
の話で、偏食であったり、極端なダイエットを
している場合などには、不足する可能性が
あります。

そのため上記のようなタンパク源や、
ナッツ類の摂取をしっかりと行うことを
心がけましょう。

神経伝達物質の一つでもある
ノルアドレナリンについて、
その主な役割について解説をしてきました。

そしていかにノルアドレナリン
諸刃の剣としての側面を持っており、
ノルアドレナリンの爆発的な覚醒効果に
頼って、自分にムチを打ち続けていると
早かれ遅かれ、燃え尽き、意欲は全く出ず、
気分は落ち込み、うつになってしまう。

という危険性についても触れてきました。
そうならないためにも、

1 100%心の底から休める時間を確保する。
2 ドーパミンが分泌するような長期的な
  モチベーションも味方につける。
3 食生活に気をつける。

という3点を意識的に生活の中に取り入れて
いくようにしましょう。

ご参考になる点がございましたら幸いです。

最後までありがとうございました。